団塊世代二世から今までの社会
団塊世代の子供たちは、生まれた時から物資にも恵まれた生活を
してきました。
彼らは進学するための学費十分にあり(勿論家庭の事情によって違いますが)、
食べたいものを食べたいだけ食べることもできます。
そして、バブルが到来したことで、より私たち日本人は何事にも躍起になり、
心にも余裕が出てきて、素晴らしい生活を送れるようになりました。
しかし一方で、精神疾患で悩む人たちは増え続けています。
子供たちが習い事やお受験に縛られるようになり、ゲームの普及などで
外で遊ぶことが減ったことは、非常に大きな生活の変化だと言えるでしょう。
そして、大人たちはバブル崩壊のあとで、過労を強いられるのに低賃金、
もしくはリストラの深刻化という時代になり、物事が思うように効率化できず、
それが原因で心が病んでしまうことも多くなりました。
豊かなことに慣れている分、金銭的にも精一杯の生活を強いられることは、
より大きな苦痛となるでしょう。
このように、子供たちを取り巻く環境の変化や、日本経済の発展もしくは
停滞が、私たちの精神に多くの影響を与えてきたことは紛れもない事実です。
私たちは近年になり、「ストレス社会」という言葉を日常的に使うように
なりました。
それくらい私たちの心にはゆとりがなくなり、心のバランスが崩れていくことが
多くなったのです。
このバランスを立て直す、あるいはバランスの崩壊を阻止するために、
私たちには各々の生活環境を見直すことが大切になってきたのだと思います。