統合失調症

統合失調症は、科学的には原因がはっきりわかっている病気ではありません。

元々は「精神分裂病」「分裂病」などと呼ばれていましたが、差別用語的な
要素が含むなど複数の理由から、ここ5年以内で「統合失調症」という呼び名に
統一されました。

主な症状は、幻覚や幻聴、乖離なども含みます。

「乖離」(かいり)という言葉をご存知でしょうか?

自分の中にもう一人の自分が形成され、別の自分が、本来の自分では
考えられない言動や行動を取ったりすることをいいます。

この乖離も比較的現われやすい症状です。

また、幻覚症状も多岐に渡ります。
「自分は世界中に嫌われている」といった妄想もありますし、幻聴で自分の
悪口が勝手に聴こえてきたりします。

統合失調症には欝状態が含まれることも多く、生活に対する心がけ全般が
希薄になります。

「リストカット症候群」と呼ばれる症状も、この中に入ることが多いです。

発症する主な背景としては、子供の頃の虐待などがあります。

幼少期の心の傷、父親に性的暴力・虐待を受けたことや、両親の不仲で
家庭環境が極端に悪い場合も、ストレスが蓄積され大人になって
統合失調症などの精神疾患の病を患う原因にもなります。

この不幸な思い出を治癒していくために、カウンセラーとの対話で自分の傷を
受け止めてもらい、誰かに理解されたという経験を積むことは、大事な治療の
一部になってきます。

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