催眠療法
催眠療法は、眠気を起こさせることで脳内の記憶を呼び起こしていく治療法の
ことです。
世間で言われる「催眠術」の類とは違い、医学的根拠に基づいて行われる
治療法なので、決して怪しかったり、宗教めいたものではありません。
人の脳には右脳と左脳がありますが、自分にとって都合の悪い過去、
傷ついたり苦しんだりしたマイナスに解釈される過去については、
通常右脳に記憶されると言われています。
そして一度、右脳に記憶されてしまうと、人間が本来持つ
「悪いことは思い出したくない」という気持ちで、なかなかそこから記憶が
引き出せなくなります。
しかし、その、右脳に刻まれた記憶こそが実は諸症状の根源となっている、
という定義に基づき、催眠を施すことで、頭の中にアルファ波が流れる状態を
作り、その心地よさの中で右脳の記憶を呼び起こしていくのです。
皆さんが眠りに落ちるとき、たまらなく心地いいと感じることはありませんか?
催眠療法の過程では、まさにその状態になるのです。
催眠時には、カウンセラーと対話をします。
しかし、脳内は「夢と現実の狭間」という状態なので、質問に答えることが
できます。
保険適用で行われる治療法ではありませんが、人体に無害という点では、
一番優れた治療法の一つ、と呼ぶことができるのかも知れません。