パニック障害
パニック障害は、いわゆる「胸騒ぎ」の度が過ぎて症状にまで発展する
症状です。
例えば、電車に乗って具合が悪くなった経験がある人の中には、
電車を見る度にその経験を思い起こして、「また倒れるのではないか」
という悪い予感がしてしまう人がいます。
そのことで、体が緊張してくるので、動悸・息切れ・手足からの発汗などの
症状が現れます。
そのような過程を経て、パニック障害の人は電車恐怖症になり、
生活に支障をきたすようになるのです。
この時の「悪い予感」を「予期不安」と言いますが、予期不安が強いほど
生活は困難なものになります。
そして、電車やその他混雑した場所にいると、いざという時に逃げられず、
酸素が薄いと感じてしまい、そのような場所に近づくことを頑なに
拒否するようになります。
そのことで街中や人が集まるところに行けなくなるので、社会人としての
生活がままならなくなります。
パニック障害は比較的原因がはっきりしているので、ほかの精神症状よりも
治療に苦労しないという一面があります。
そして、薬物療法などでも比較的すぐ効果が現れるようです。
ただ、カフェインや炭酸ガスを摂取するとパニック症状はひどくなるので、
注意しないといけません。
コーヒーを飲んで気分を落ち着けようとしても、逆効果になるのです。
パニック障害では薬物療法のほかにも、メンタル面の訓練で克服する場合が
あります。
臨床心理士の先生が適切な訓練を指導してくれるのが一般的で、訓練と
薬物摂取をきちんとすれば、誰でも克服できるものと思われます。
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