デイケア
デイケアは、集団療法とも呼ぶことができます。
毎日、もしくは曜日を決めて特定の場所に通い、そこで様々な作業訓練や
レクリエーションをしながら、社会復帰を目指すというものです。
デイケアの施設は、通常精神科医院に併設されていることが多くデイケアを
取り仕切るのは精神医療のプロの方々ですから安心して通うことができます。
デイケアの最大のメリットは、自分の悩みをほかの人と共有できる、
ということです。
普段は恐らく(誰にも理解されない)という気持ちから、自分の悩みを話す
ことに消極的になりがちな方も多いのですが、そういった心の病について誰かと
共有できるということは、患者にとって最大の喜びとなっていきます。
そのことでまた、孤独感から解放されるようにもなっていくのです。
人と話すことが怖い人なら、カウンセラーを通して対話の練習をしていくことも
できますし、ある程度社会復帰の目途が立った時には、自分に相応しい仕事を
探すことにも協力してもらえます。
ただし、一般的には、精神科の患者同士が深い付き合いをすることは、
マイナス作用をすると言われています。
自殺願望を持った人同士が仲良くなると、自殺願望が上乗せされ揃って死に
至ることもありえるのです。
お互いの愚痴を聞くことが、お互いに許容範囲を超えると精神状態が悪くなる
ことの方が多いのです。
その点だけは十分注意を払い、効果的にデイケア施設を活用することを
お勧めします。