薬物乱用によるもの
薬物摂取の基本は、違法薬物に手を染めないということと、処方された薬物も
過剰摂取してはならない、ということです。
違法薬物には、中毒性を伴うものが多くあり、その中のひとつ、覚せい剤は、
脳内でドーパミンが過剰分泌されて、幻聴や幻覚などの統合失調症の方と
同じ症状が出ます。
また、向精神薬や睡眠薬などの一部には依存性が認められていて、
大量服薬すると、二度と薬なしでは生活できない、という最悪な状態を
招くことになります。
薬物には合法・違法を問わず危険が沢山孕まれていて、男性・女性ホルモンに
影響するタイプの薬もうつ状態を引き起こすことがあります。
リタリンという向精神薬などにいたっては、はっきり「覚醒剤だ」と言う人も
いるくらいに危険度が高く、日本でも処方が一番慎重になる薬です。
私は実際に、リタリンの過剰摂取で脳波に異常をきたした人を見たことが
あります。
一度でも薬に依存するようになると、自力で立ち直ることが無理になり、
禁断症状と戦いながら、人手を借りて治療しなければならなくなります。
そして、克服できたとしても、強い刺激(お酒など)でフラッシュバック
(自然再燃)を引き起こすこともあり、幻覚や幻聴のような精神疾患が再び
現れることもあります。
薬物を乱用し、依存することは、自ら精神障害を起こして、それを生涯抱えて
いくことになるということを心に留めておいてください。