遺伝的原因によるもの

精神疾患の原因として、遺伝的なものもあります。

精神医学において、先天的なものと後天的なものが複雑に絡み合っている
症例が大変多いのです。

ですから、環境だけが生後の運命を握るのではなく、環境整備だけでは
無理な領域も出てきます。

例えば、よく医療機関を受診して、自分は精神疾患を患っていると話すと、
医師に「家族でほかにもそういう人はいるか?」と聞かれる場合があります。

これは、遺伝的なことも考慮しての質問だと思われます。

精神疾患の中で一番多くの患者を抱えているのが、うつ病です。

うつ病の場合、脳内の伝達物質(ドーパミンなど)の欠如が原因の一つとして
挙げられますが、単純に、遺伝的にドーパミンの伝達の脆弱性が認められる
だけではなく、その後の家庭環境が悪く、伝達物質の脆弱性に上乗せされて、
うつ病を発症させることもあります。

つまり、遺伝的に弱い部分の作用を助長させる要因が生活の中にある、とも
言うことができるでしょう。

このように、遺伝子レベルの問題と生後の要因が複雑に絡み合うことが、
精神疾患の重度を決定づけることもあるということです。

勿論、全ての疾患がそうであるわけではありません。
生活的要因だけが精神疾患へ発展することもあります。

ただし、少なからず多くの人たちに遺伝的要因が不幸な働きをしていることも
また事実ではあります。

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