薬物療法
薬物療法は、昔から広く使われている療法です。
特に心理的要因以外で精神疾患を発症させたケース(遺伝的要因など)では、
こちらの治療法で、脆弱性が認められる機能を助ける働きをする薬を
投与することが有効になってきます。
また、心理的要因で精神疾患を患う人たちも、結果的に脳内物質(セロトニン、
ノルアドレナリンなど)が不足しているので、脳内濃度を一定の水準に
保つためにも薬物摂取が必要になってきます。
主に抗うつ剤として使用される薬物は、三環系、四環系、SSRI、SNRIと
カテゴリ分けされるケースが多く、その中でも「次世代」と呼ばれるSSRI及び
SNRIに分類される抗うつ薬は副作用も少なく、今の日本では最も一般的な
抗うつ薬として認知されています。
また、精神疾患状態に陥ると、殆どの方が不眠を訴えるようになるので、
睡眠薬を処方されるケースも多いと思います。
現在、一般的に使われている系統(ベンゾジアゼピン系)の睡眠薬は、
元々は安定剤と呼ばれる薬と同じ系統のものが殆どで、逆に言えば、安定剤の
中でも特別に睡眠誘発効果が高いものを睡眠薬として分類しているのです。
ですから、睡眠時に安定剤が処方されることもよくあるケースです。
薬物摂取で副作用が出た場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談して
処方内容を変えてもらうようにしましょう。
また、言うまでもなく、薬物過剰摂取は絶対に避けなくてはなりません。