経験によるもの
私たちは様々な経験の中で、自分を高めたり成長させたりします。
しかし、中にはその「経験」の中で、悪いものだけが心の中を大きく占める為、
社会生活に支障をきたす場合があります。
もし、目の前で大事な人が死んだら、あなたはどうしますか?
実際に、身内や恋人が目の前で交通事故死したり、自殺してしまったりすると、
残された人たちはそのショックで精神のバランスを崩しがちになります。
その時、うまく気持ちを切り替えていける人なら、立ち直っていくことも
可能かも知れませんが、中には自分一人の力では立ち直れないくらいに
憔悴してしまう人も出てくるわけです。
また、暴力を振るわれる環境にあった、大人になっても恋人が暴力を
振るう人だった、という経験があるとすると、その人は周りに対して
不信感を持って、その不信感が大きければ大きいほど、社会で生活して
いくことは困難になっていくでしょう。
男性に暴力を受けたことのある女性なら、男性とエレベーターで二人きりに
なるだけで、怖くて失神してしまうかもしれません。
私たちは自分たちの経験を自分たちで選ぶこともできますし、思わぬ経験が
もたらされることもあります。
しかし、同時に自分がする経験の過程で予期せぬハプニングが
起こりえるのです。
その時にどう立ち向かっていくか、このことが、精神疾患を招いてしまうか
否かにも大きく係わってくると思います。