躁うつ病(別名:双極性障害)
躁うつ病とは、うつ状態と躁状態が交互に訪れる病気のことです。
躁状態とは、うつ状態と真逆の症状で、過剰に元気になります。
ハイテンション状態が続き、自分は何事もできるという思い込み、気持ちが
高ぶって眠れなくなり、急に気前がよくなってお金を浪費したりもします。
このため、躁状態で多額の借金を背負ってしまう人もいます。
また、食欲も抑えられなくなることから、糖分の過剰摂取で糖尿病を
発症させる人もいます。
脳内所見による躁病の原因としてセロトニンの過剰分泌が認められることもあり、
躁状態とうつ状態が交互に来ることは精神的苦痛となるだけでなく、肉体的にも
負担が大きくなっていくのです。
このような状態になる原因は、うつ病同様、環境の変化などが挙げられますが、
それはきっかけの一部に過ぎず、遺伝的原因なども大きいようです。
つまり、身内の誰かが躁うつ病である場合、より高い可能性で躁うつ病を
発症させる人も出てくるということです。
このため、うつ病と違って、カウンセリングで完治することが難しく、
薬物療法が主体となってきます。
但し、薬と上手に付き合えば再発させる可能性を減少させることが出来ます。
治療に前向きに取り組めば、克服は十分可能である病気でもあるのです。