注意欠陥・多動性障害(ADHD)
注意欠陥・多動性障害(以後略称のADHD)は、発達障害の一つとも言われ、
集中力が極端に持続せず、ばらつきのある行動が顕著な疾患です。
小学生になる迄に発見される場合が多く、小学校で、授業中にじっと
先生の話を聞いていることができず、突飛な行動や発言をしだす子が
いることもあります。
この疾患は幼少期に発症して、成人になるに従って自然に治っていくと
言われていましたが、最近では、成人してからADHDであることが判明する
人も数多くいる、いう研究結果もあるようです。
原因が何であるかは、いまだこれといった成果が上がっていなく、
目下のところ、不明とされています。
ただし、統計上では血縁関係にADHD患者がいた場合になる可能性が高いとか、
一卵性双生児の発症率が著しく高いことなどから、遺伝的要因がかなり
大きいのではないかと言われています。
また、食生活が原因となる可能性があるとの研究結果も出ています。
治療方法は、薬物療法が第一に挙げられます。
きちんとした原因が判明されていないため、その重度やタイプにより薬物を
変えて対応しているのが一般的です。
約10年前には、リタリンという向精神薬がADHD治療に広く使われていましたが、
現在ではADHDには適用されなくなりました。
あとは、心理療法も多く見られれます。
カウンセラーとの対話と並行して薬物療法を行う、この形が最も一般的に
なっているのではないかと思います。
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